1999/ 3/14


ファイル保存の謎

今回の内容は、私の推測によるところが多いので、そのつもりで読んで下さい。

ファイルを開いて修正してから上書き保存したとします。その結果、修正前と比べて明らかに容量が減っていいはずなのに、ファイル容量が増えていることがあります。これはAuto CADに限ったことではないようです。
また、上書き保存を行った時に、保存するのに時間がかかる時と、あっという間に処理が終わってしまう時があります。
以前から疑問に思っていたのですが、これは変化のあった箇所だけを、ファイルに追加しているだけなのではないでしょうか。

MAC関連の雑誌を読んでいた時に、やはりそうだったかという記事がありました。
大きな容量のファイルを扱う場合、ユーザーから上書き保存の命令があったときに、そのつどディスクにアクセスしていたのではパフォーマンスが低下します。そこで、上書き命令をためておいて、実際にディスクに書き込むのは、何回かに1回だけというようにプログラムされている事は珍しくないようです。
また、私が予想したように、変化のあった箇所だけを追加保存して、変更前の部分をファイルの中に残したままにするというソフトもあるようです。この場合は、不要な部分がある程度たまった時点で、全体を保存し直すようです。

Auto CAD で扱うファイルは、ほとんどが1メガバイト以下の、フロッピーにおさまるような小さなファイルです。ただ、データ構造が複雑なのか、ファイル容量の割にはディスクのアクセスに時間がかかるような気がします。
そのため、ファイルの保存に対して、上記のような方法が取られているのかもしれません。


(C) Yoshiyuki Inaba 1999

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