1999/ 5/28
2001/ 6/23


スタイル

ワープロソフトにもスタイルというものがあります。用途はほとんど同じですから、CADでもイメージしやすいと思います。
フォントや文字の大きさなどの書式を組み合わせたものをスタイルと呼びます。登録してあるスタイルで書式を指定すれば、前に使った時と同じ文字の設定が簡単にできます。
ワープロでは、見出し用のスタイル、本文用のスタイルなどを作っておくと便利です。

Auto CAD のスタイルは、その図面内でのみ使用できます。
他の図面でも同じスタイルを使いたければ、そのスタイルが適用されている図形を挿入すれば良いでしょう。
Auto CAD 2000以降ならDesignCenterから他のファイルのスタイルがコピーできます。

文字スタイル

フォント

ビッグフォント

高さ

Auto CAD の文字には1行文字とマルチテキストという2種類の形式があります。
マルチテキストはテキストボックスのようなものです。マルチテキストで書いた場合、文字スタイルの内容を変更すると、それまでに書いた同じスタイル名の文字も、変更が反映されます。ただし、文字高さだけは変わりません。
1行文字の場合は、文字スタイルは、これから書く文字に対してのみ適用されます。既に書いた文字は文字スタイルでは変更できません。

寸法スタイル

寸法スタイルは1/200図面用スタイル、1/500図面用スタイルなどのように、縮尺ごとにスタイルを用意するのが一般的です。

寸法の矢印を思い通りにコントロールしようとすると、頻繁に寸法スタイル管理ダイアログボックスを開くようになるので、これに慣れておかないと失敗も多くなります。

寸法スタイルは内容に変更を加えて再登録をすると、そのスタイルの寸法線全部がいっぺんに変わります。
例えば、縮尺が変わった時は、文字高さを変えなければなりませんが、寸法スタイルの尺度を変えるだけで、その寸法スタイルの寸法文字は全部修正されます。
寸法線を分解コマンドでバラバラにしてしまっている人がいますが、分解してしまうと寸法線ではなくなってしまうので、このような便利な使い方はできなくなます。


(C) Yoshiyuki Inaba 1999-2001

目 次 | Home | E-mail